2018年8月20~22日に、IUCプロジェクトのスタディツアーとして、横浜市代表団がドイツのフランクフルト市を訪問し、気候変動対策やスマートシティに関する意見交換及び視察を行いました。
今回の訪問では、フランクフルト旧市街における省エネと文化・歴史的価値を両立したまちづくりの様子や、フランクフルト空港での低炭素モビリティの活用、中学生向けの環境教育の様子を視察しました。また、両都市で取り組んでいる「エネルギーマネジメント」「普及啓発」「水素施策」「低炭素交通」について意見交換を行いました。
横浜市とフランクフルト市はともにカーボンニュートラルを目指しており、再エネ導入量増加のための広域連携や脱炭素経済への移行など、共通した課題を抱えています。そのため、非常に有意義な議論を行うことができました。
特に、フランクフルト市が実施している、エネルギーの節約を達成した家庭や公共施設にボーナスを与える制度は、市民や施設管理者が省エネに取り組むインセンティブとなっており、大変参考になりました。フランクフルト市からは、横浜スマートシティプロジェクトや横浜市における低炭素モビリティの推進に対し、関心が寄せられました。
両市は既に2011年にパートナーシップ協定を締結し、地球温暖化対策、経済、文化芸術創造都市の間で交流を深めておりますが、今回の訪問で新たに、IUCプロジェクトを活用した交流に関する協定を締結し、気候変動対策やスマートシティに関して更に連携を深めていくことを確認しました。
このように、本スタディツアーは両市のこれからの交流の進展について大きく期待の持てる内容となりました。本訪問を含む交流の成果について、引き続き、IUCプロジェクトのウェブサイト等を通じて発信してまいります。